旧澁澤邸の移築にあたり運送を行いました

写真提供:NARU建築写真事務所

弊社の親会社である澁澤倉庫株式会社は、新一万円札に選ばれたことでも皆様にも広く知れ渡っている、澁澤栄一が創設いたしました。 その澁澤栄一の邸宅であった「旧澁澤邸」ですが、2018年より移築工事を行っており、弊社「澁澤陸運株式会社」は解体された家屋や家具などを青森から東京の江東区へ運送する役割を担いました。

移築の様子

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作業の感想

片出所長

7月上旬の部材関係の輸送に参加しました 梅雨のさなか小雨模様で最高気温も20度切るという冬の厳しさを彷彿とさせる気候でした。 長年引越移転業務に携わってまいりましたが今回が一番運ぶものに対しての思い入れのある作業でした。 近代史にその名を残す栄一翁の歴史の一部に直接触れることができ感慨無量でありました。 まだまだ先は長いですがこのまま無事にプロジェクトが終わりますようご祈念いたします。

大久保職員

7月初旬に作業を参加させていただき、家具類の搬出は最終局面を迎え建物部材を梱包搬出がメインの作業。 今まで扱った事のない物を部長をはじめ八戸通運さんは淡々と作業をしているのが印象的でした。 ここから先は本格的に建築部材の梱包搬出作業と思いますが明治時代の建物を一度移転させ再建させ更に移転・・・ この世で一つしか無い物を移動させている、これはまさに引越業そのものと感じました。 普段は味わえない緊張と未来の開梱搬入に向けての不安感をタイムカプセルに入れ搬入時作業を 立ち会えることが楽しみです。 同じ仕事をしている普段会えない仲間と仕事ができたことは自分自身のスキル・経験値アップになったと思います。

石濱職員

2月の雪が降っている寒い時期の作業で、担当した仕事は梱包した、家具、 備品に貼るラベル書きを玄関から入ったすぐ近くの場所で作業をしておりましたが 梱包班と違って動かないので寒さと闘いでした。

渡邉職員

旧渋沢邸移築の作業では、1月に青森に行かせて頂きました。 今まで経験のない位の極寒での作業で大変貴重な経験となりました。 東京に戻ってからは、清水建設木工所や、澁澤つくば倉庫での石材荷卸しの立会い、GLP船橋での荷卸し作業に 携わらせて頂いています。 毎回あの旧渋沢邸が、柱1本板1枚になって運ばれて来る姿を見て、 これがまた組み直されるのかと感心してしまいます。 貴重な文化財となるので、1本1枚慎重に扱わなければと注意して作業しています。 スケールの大きいプロジェクトにプレッシャーもありますが、最後まで責任を持って関わっていけたらと思います。

古賀職員

私が、青森の旧渋沢邸に行った時は、シャンデリアの梱包がメインでした。 作業の中で特に貴重なシャンデリアを、梱包するのが大変でした。

竹前乗務員

乗務員という職種柄、長距離の運行は日常的にありますが、出張は初めてだったので務まるか不安でしたが、 着いてみれば普段の引越作業の応用で事足り、身に付けた技術の有難みを痛感しました。 今回このような機会を与えて下さったことに感謝しています。

小野職員

私が行かせて頂いた時は、そんなに大変な作業をしたわけでは無いですが、場所的に寒い時期での作業となれば、 色々と大変だろうなと思いながら作業していました。 作業に関わったのは少しですが、とても貴重な物に触れてよかったと思います。

川本部長

旧渋沢邸移築案件に関しましては、自分人生の中で携わる事に凄く感謝しております。 文化財保護の自負と責任を澁澤職員として持ち、梱包、運搬、保管に対して誠心誠意もてる知識と技術を 余す事なく発揮することに尽きます。 移築完成する日が待ち遠しい限りです。青森三沢の地で、極寒での作業を経験し、また猛暑での 作業を経験しております。 協力会社である八戸通運株式会社には感謝しかございません。

 

宮野所長

可能であれば、弊センターの全職員・乗務職員にも経験させて上げられれば尚良かったと思う程、壮大なプロジェクトと歴史を感じる事ができました。小職の作業時に外観はほぼ無かったのは残念でしたが、周りの雰囲気に圧倒されました。何より弊社のプロジェクトに、全面協力を頂いた八戸通運㈱の皆様には感謝しか御座いません。数多くのスタッフのおかげをもち順調にプロジェクトが進み、あと少しの所まできている事を現場で共にし、実感致しました。一緒に作業をする中でチームワークの良さを痛感し、勉強をさせていただいた事に御礼申し上げます。貴重な経験を本当に有難う御座いました。

 

越智職員

歴史ある建築物を移築するプロジェクトに参加させていただき、大変貴重な経験になりました。取り扱うモノは時代を感じさせられ当時、澁澤栄一が触れていたかもと思いを馳せると取扱いも自ずとより慎重になりました。

建物が再度組み上げられ、またたくさんの人達に観られる事となった時には移築作業に携われた事に改めて誇りを感じられるだろうと今からとても楽しみです。

小松職員

八戸到着後、気温の違いに驚き。地元とは10度以上の差を感じました。現場に着き、荘厳な自然を進むと目に飛び込んできた「澁澤大門」に圧倒されました。和やかな空気で朝礼が始まり、清水建設様や八戸通運様と良好な関係を築かれておりました。作業は決して楽ではありませんでしたが、創設者・澁澤栄一が120年前に繋いだ縁の仲間と作業する事を感慨深く思い、この縁をまた次の100年と繋いでいきたいと思える3日間になりました。

武田職員

有形文化財を梱包する事など一生に一度経験できるかどうかの事であり、また自分自身が勤めている社の有形文化財とあって、より緊張感をもって作業させて頂きました。お恥ずかしい話、自身を初め今の職員・作業員達は澁澤栄一の事をあまり理解していませんでした。この経験を踏まえて会社の事をより理解し、誇りをもって努めていき、周知できればと思います。改めてプロジェクトに参加させていただき感謝申し上げます。

岡職員

10月の下旬に青森の澁澤邸の引越積み込み作業に参加させて頂きました。解体してあるほぞ継ぎ柱を持ち上げてトラックに積む前に、木の中に越冬しようとして潜伏しているクサギカメムシの匂いと格闘しながら取り除き無事梱包、積み込みを致しました。

今回八戸通運様、清水建設様の熱意溢れる方々と共同作業をすることができ、貴重な経験をさせて頂き感謝しております。

仲田職員

少し肌寒い10月下旬、解体の作業は終盤のようで建物は骨組みだけになっておりました。私は10メートル近い木材を車両に積込む作業、建物の部材の梱包などを行いました。八戸通運、清水建設の皆さんが協力して作業をスムーズに進めているところが特に印象に残っております。貴重な経験をする機会をいただき、ありがとうございました。

 

木野内所長

引越部門に長く在籍している中で、渋沢栄一が関わった多くの企業等の引越をさせていただいていますが、今回の移築案件作業は特に思い出深い現場となりました。私が関わったのは産備品梱包作業の最初の1月から木材積込の10月迄でしたが、四季を通じての現場となり、冬は積雪の中、暖房器具が無い中での作業、春は地元の方達からはこの時期はもう雪は降らないと言われていた中での降雪、夏は東京より気温が高い日での作業、秋は虫を払いながら大雨での作業でありましたが地元の八戸通運さんとの協力を得ながら作業を進められた事は何より感謝しております。まだ作業は続いておりますがこの梱包した備品等が開梱設置する時期が来た際はまた、参加できればと、東京の温かい事務所の中でこの感想文を述べています。

 

舘脇職員

引越営業支店に異動してから澁澤栄一翁ゆかりの地を巡る機会が増え、『旧澁澤邸移築プロジェクト』により見聞録を更に広げる事が出来ました。私が担当したのは躯体部分である柱や梁の梱包と積込です。大型車に載るのか?というほど長い梁でしたが同じような形をした長尺物を巻段で巻くという単調な作業が自分には向いているようで、自分の血筋がこういう作業をしていたのでは?と思いながら作業をしておりました。一緒に作業させて頂いた八戸通運の作業員はプロジェクト発足から担当されていて複雑な形をした屋根部の見事な梱包に驚かせられました。根城となった八戸市内の観光地を巡り、地物食材の味わいや八戸市民とのふれあいも良い思い出です。2022年に澁澤邸が江東区潮見に蘇ります。どの柱が自分の担当した柱なのかは分からないと思いますが、100年以上の時を経て東京に帰ってきた澁澤邸を訪れる日が待ち遠しいです。

 

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