IR情報

株主・投資家の皆様へ

社長からのご挨拶

株主の皆様には、日頃より格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

さて、当社グループ第174期(2020年4月1日から2021年3月31日まで)の営業の概況、会社の概況ならびに決算の内容につきましてご報告申し上げますので、ご高覧賜りますようお願い申し上げます。

当期のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の影響と、緊急事態宣言発出に伴う経済活動の抑制により、個人消費や設備投資が減少したほか、雇用環境が悪化するなど、厳しい状況で推移しました。
このような経済情勢にあって、物流業界では自動車を中心とした企業の生産や個人消費に持ち直しの動きが見られたものの、回復のペースは緩やかなものに留まり、荷動きは低調に推移しました。また、不動産業界では都市部におけるオフィスビルの空室率は若干上昇し、賃料相場も僅かながら下落するなど、厳しい状況が続きました。
こうした事業環境のもと、当社グループは、新型コロナウイルスの感染拡大防止策を講じながら、物流事業においては、流通加工業務の拡充、消費財を中心とした新設拠点の稼働による取扱量の拡大に加え、業務の効率化や費用の削減に取り組み、収益性の向上を図ってまいりました。また、不動産事業においては、既存施設の計画的な保守および改良工事を実施し、現有資産の付加価値向上や安定的な収益基盤の維持に努めてまいりました。

この結果、当連結会計年度の営業収益は、不動産事業が引き続き堅調に推移し、物流事業は、流通加工業務や飲料、自動車関連部品などの取扱数量が増加したことにより、倉庫業務が伸長したほか、航空貨物の取扱い増加があったものの、陸上運送業務で消費財を中心とした輸配送業務、フェリー輸送業務の取扱いが減少し、港湾運送業務で輸出入荷捌業務が低調に推移したことにより、前期比15億2百万円(2.2%)減の653億2千8百万円となり、営業利益は、同2億7千9百万円(7.2%)減の36億2千7百万円、経常利益は、同2億4千5百万円(5.9%)減の39億2千9百万円となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比6千5百万円(2.3%)減の27億5千万円となりました。

当期末の配当につきましては、当期の業績と今後の事業展開等を勘案し、当初の予定どおり1株につき26円とし、中間配当金を含めた当期の配当金は、1株につき52円とさせていただきました。

次期の見通しにつきましては、物流事業では、当期に稼働を開始した千葉県市川市、栃木県さくら市の拠点が通期稼働することや、新規に輸入アパレルの取扱いを開始することに加え、陸上運送業務や港湾運送業務の取扱量の回復が見込まれるほか、海外現地法人の業務拡大が予想され、不動産事業では、オフィスビルを中心に稼働は安定的に推移すると予想されます。
これにより、営業収益は、当期に比べ約16億7千1百万円増の670億円程度、営業利益は、当期に比べ約3億7千2百万円増の40億円程度、経常利益は、当期に比べ約2億7千万円増の42億円程度、また、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、当期にあった投資有価証券売却益が解消されるものの、当期に比べ約4千9百万円増の28億円程度になると予測しております。

当社グループを取り巻く環境は、国内では競争の激化や人手不足等に伴う物流コストの増加が懸念される一方で、海外では地政学的リスクが高まるなど、引き続き大きな変化が予想されます。当社グループは、これらの変化に的確に対応し、収益力を高め、経営基盤をより一層強固なものとするとともに、更なる成長を目指し2030年を見据えた長期ビジョン「Shibusawa 2030 ビジョン」、2021年度から2023年度までの中期経営計画「澁澤倉庫グループ中期経営計画2023」を策定いたしました。

当社グループでは、共有する価値観を「正しい道理で追求した利益だけが永続し、社会を豊かにできる」、果たすべき社会的使命を「物流を越えた、新たな価値創造により、持続可能で豊かな社会の実現を支えること」、目標とする明日の姿を「お客様の事業活動に新たな価値を生み出すValue Partner」とし、社会を豊かにする永続の精神を、またその思いを永続させることを使命として、新たなコーポレートスローガン「永続する使命。」を定めました。今後も役職員一同、企業価値の増大へ向けて邁進してまいりますとともに、「永続する使命。」を体現する企業であり続けることを目指してまいります。

株主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2021年6月

 取締役社長 大隅 毅